闇屋<闇屋>ブラックマーケットは、日本では全くピンとこない人が多いかもしれない。 例えば、あなたが10㌦紙幣を持って銀行へ行き、円に交換したとしましょう。 銀行は、あなたに3000円から手数料をいくらか引いて手渡してくれるでしょう。 ところが、あるところでは4000円と交換してくれるとしたら、あなたはどうしますか。 東南アジア・インド・中近東などは、ほとんどが厳しい通貨管理を行っていますが、いくら厳しいと言っても、その国に入れば分る事ですが、多くの国にブラックマーケットが存在します。 街を歩いていて、”ドル!”、”ドル!”と言って近づいてくる男がいたら、紛れもないその男が闇屋であり、その男を介してドルとその国の通貨を交換するお金の相場や流通路を称して、我々はブラックマーケット(闇市場)と呼んでいるのです。 交換率は、その国や闇屋によって違ってきます。 銀行で扱う交換比率で言うと、1.1~2.0倍くらいのレートで交換してくれます。 そりゃあ・・・便利やがな・・・と思うでしょうが、ここで注意して欲しいのが、どの国でも闇屋を法律で禁止している事です。 だから、闇屋なのです。 偽札を掴まされることは、滅多にありませんが、たまに騙される事があります。 闇屋が近づいてきたら、まず詐欺師だと思って交渉するべきでしょう。 ではどうして闇ドルが生まれてくるのでしょうか。 その直接の原因は、その国の銀行にドル紙幣が不足している事が主な原因です。 外貨保有率が低い為です。 発展途上の国に多く見られるのです。 日本や西ドイツのように、輸出超過の国は、ドルが有り余っていて、闇ドルは無縁となります。 反対に、輸入超過の国、すなわち発展途上国では、いろんな方法でドルを補おうとします。 発展途上国の政府は、経済支援という形で、何かと引き換えにドルを貰う形にになりますが、民間には行き渡っていません。 ではどうして民間が、ドルを欲しがるかと言うと、密輸を行う為なのです。 密輸には、ドルが絶対条件です。 ドルでなくても・・と思いますが、発展途上国の通貨は、国外に持ち出すとその価値が半減してしまうと言う現実があります。 つまり、自国の通貨を外国に持っていっても、まるでその通貨の価値を認めてもらえないという現実です。 そこで、世界に通用するドルがいる訳なのです。 それを簡単に手に入れる方法が、旅行者相手のマネー・チェンジなのです。 旅行者にとっても、銀行よりレートの良い闇屋は美味しい私設銀行と言っても良いでしょう。 しかし、いくらレートが良いといっても、あまり大金を交換しても旅行者である限り、せっかく交換したお金があまってしまっては、単なる記念硬貨となってしまいますからご注意を。 ある国では、隣の国の紙幣を両替しない所もありますし、紙幣だけで硬貨は両替してくれませんから、交換したお金はその国で使い切ってしまうことでしょう。 くれぐれも、違法だと言う事を肝に銘じて、両替の交渉を行ってください。 ジャンル別一覧
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